首

- 首の症状について
- 頸椎とは頭蓋骨を支える首の7つの骨を指します。
頚椎からでている神経は、後頭部や頸部、肩甲骨や肩周囲、上肢(腕・手)に分布しています。その為、ゆがみなどの障害で手のシビレや感覚の異常が起こることがあります。
脊髄は脳から続く神経のはじまりで、圧迫に対して弱く障害されると機能の回復が困難な面を持っています。また、脳への血流である椎骨動脈が頚椎を通るので、その部位にゆがみがあると血流が悪くなり、頭痛やめまいの症状がでる場合があります。 - むちうち損傷
- 首は約5kgもある頭の重さを支え、頚椎と呼ばれる7個の骨で構成されています。
機能として多様な動作をこなす為、上部の頚椎は最も障害を受けやすい場所です。この場所には脊髄神経や脳の栄養血管・神経が集まっており構造上複雑です。その為、強い衝撃などでダメージを引き起こしやすい場所です。
代表的な発生機序として、追突事故などで頚椎が過度に伸展(圧迫)されることで、首の痛み・機能障害・腕の筋力低下などの症状が起こります。
損傷が軽度の場合でも、翌日から一週間位の間に徐々に痛みや運動制限が現れてくることもあります。受傷日に症状が軽くとも2~3日は安静につとめ、早めに受診されることをお勧めします。 - 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚椎間にある椎間板が脱出して片側の神経を圧迫することで、手のしびれや痛みが起こります。
不良姿位により圧迫が強くなり症状が増悪するので、頚椎カラーなどを用い伸展位(首を後ろに反る)を避けるとともに、姿勢改善を目的として身体全体をトータルに治療していきます。
- 寝違え
- 首・肩の痛みで、一度は誰もが経験したことがあるのが寝違えです。
朝起きた際、またはソファーなどでうたた寝した際、頚椎(首)に痛みを感じ動かなくなったり、強張って首・肩周囲に倦怠感を感じます。
むち打ちに似た症状が出ますが、原因は明らかに異なります。多くは徐々に溜まった筋肉の疲労や日々の過労により、快適な睡眠が得られず、寝返り動作が極端に減り、首・肩周囲の血流が悪くなり、極度の筋肉の緊張を引き起こしてしまうのが原因です。
まずは痛みがある患部を冷やし、固定を施し、安静を心掛け、強い運動痛を軽減させてからゆがみが生じている首・肩筋肉等を調整することによって改善されます。